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フィルムで撮る(その3)機械式カメラ Lica M3

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    JUGEMテーマ:防災

     

    このライカM3は1955年にドイツで発売されたクラシックなカメラですが、平成になってから中古で入手しました。

    電池を全く使わない機械式カメラで、古さ故にトラブルを引き起こす事もありますが、持ち歩いて操作する事自体を楽しんでしまうので、出来上がった作品の出来栄えは二の次になる傾向があります。

     

     

    M3f806.jpg

     

    発売当時はとんでもない高級品だったそうです。

    付けているのはM型の定番レンズ DRズミクロン

     

     

     

    M3f805.jpg

     

    こちらは1930年代のレンズ ズマール

     

     

    M3f801.jpg

     

    手持ち撮影が前提で設計されているのか、三脚穴は片寄った位置に付いています。

     

     

    M3ファインダー801.jpg

     

    M型ライカの魅力はクリアで見やすいファインダーです。

    周囲の白い枠が写る範囲を表示していて、真ん中の四角い二重像を合わせてピントを調整します。

     

     

     

    Mino801.jpg

     

    M3のファインダーは、肉眼で見ている感じに近いですね。

     

     

    M3j802.jpg

     

    M型ライカにとって、ヘクトール135mmは超望遠レンズです。

    このカメラは明るい場所でレンズ交換をすると、光線漏れを起こしてフィルムが感光して台無しになる事があります。

     

     

    M3j803.jpg

     

    フィルム装填はちょっと面倒です。

    この作業を失敗すると、恐ろしい事にこの日の撮影は全滅します。

     

     

    Sej801.jpg

     

    絞りとシャッター速度を決めるために、露出値を測定します。

    カンでテキトーに設定する事もあるけど、単体露出計があると安心です。

    まあ、古いライカのシャッター速度はかなり不安定で怪しいから、

    露出値にはあまり神経質にならない方が良いかも?

     

     


    フィルムで撮る(その2)PROVIA 100F

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      JUGEMテーマ:防災

       

      電池不要のクラシカルな機械式カメラに、現在手に入る唯一のリバーサルフィルム『プロビア100F』を入れて撮影しました。

      現像はスライド用のマウント仕上げではなくフィルム状態のままのスリーブ仕上げにしてもらって、キャノンのフラットヘッドスキャナーでデジタル画像データにしました。

       

       

      2018M3中之島スリーブ800j.jpg

      (Summar 50mm)×3

      35mmフィルムは、元々は映画用の長尺フィルムを静止画撮影に利用したものです。

      一般的なネガフィルムと違って『プロビア100F』では、フィルム上に静止画がそのまま焼き付けられます。

       

       

      2018M3中之島803j.jpg

       

      今回使用したのは、電池を使わない機械式カメラです。

       

       

      2018M3中之島802j.jpg

       

      光学レンズを通過した光線が、機械的に制御された絞り羽根やシャッター幕に光量調整されて、フィルム上に化学的に焼き付けられて現れたのがリバーサルフィルムの画像です。

      つまりAI的なデジタル画像処理は、全く介入の余地がないのです。

       

       

      2018M3中之島801j.jpg

       

      目の前にある風景を、電気を介さずありのままにフィルムに焼き付ける原始的な方式がフィルムカメラの魅力です。

       

       

      2018M3中之島805j.jpg

      (Summar 50mm)

      フォーカスを合わせ、出来上がる絵を想像しながら絞りやシャッター速度を選びます。

      液晶画面はないから、仕上がりの確認は後日になります。

      デジタルと違って失敗作も多いのです。

       

       

      2018TXnak803.jpg

      (Lumix TX-1)

      上と同じシーンをデジタルのカメラ任せで撮ったのがコレです。

      見た目の印象よりかなり明るくなってます。

      AIモードは何でもかんでも限りなくクリアに写し取ろうとします。

       

       

      2018F2mi801.jpg

      (Nikkor 28mm)

      35mmフルサイズ画面は、36×24mm

      一画面当たり3000万画素相当でスキャンしたものを、ブログ用にサイズダウンして掲載しています。

      ブログ上の画面で確認するには限界があるけど、プロビアの画質は決してデジタルカメラに負けてはいません。

      瓦や木の葉も忠実に再現されています。

       

       

      2018M3nak802.jpg

       

      これは1930年代にライカ用に発売されたレンズ(Summar 50mm)を使って、プロビアで撮影したものです。

      カラーフィルムが発売されていなかった時代の古いレンズは、トロトロっとソフトな描写をします。

       

       

      2018M3nak805.jpg

       

      上の写真の中央部を拡大したもの

      フォーカスの外れている部分は、柔らかく怪しいボケ方をしています。

      こう言う古いレンズとリバーサルフィルムの組み合わせを楽しむのは、ちょっとディープなカメラマニアの世界です。

       

       

      2018TXnak802.jpg

      (Lumix TX-1)

      少し角度は違うけど、同じ場所をデジタルで撮影したもの

      センサーサイズが小さいので、隅々までシャープに写ります。

      見た目はこちらの方が現実的ですが、なんか面白くない!

       

      2018M3har801.jpg

       

      これもかなり古いレンズ(ヘクトール135mm)

      ライカ用に1950年代に発売されたレンズです。

      逆光条件では激しくフレアが出てスモークがかかったようになりますが、作画に利用するのも面白い。

       

      2018F2nak802.jpg

      (Nikkor 28mm)

      中之島公会堂をプロビアで撮影しました。

      ソフトな印象に見えるけど、ディティールは細部まで忠実に捉えています。

       

      2018TX1nak801.jpg

      (Lumix TX-1)

      上と同じシーンをデジタルで撮影しました。

      隅々までシャープで申し分なくクリアに写ります。

       

      2018PIXnak804.jpg

       

      一部を拡大して比較しています。

      左がデジタル 右がプロビア

      解像度は同等ではないのかな?

      今回の撮影に使ったクラシカルなカメラについては、次回・次々回で紹介したいと思います。

       

       

       


      フィルムで撮る(その1) リバーサルフィルム

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        JUGEMテーマ:防災

         

        昭和に愛用していた古いカメラについて、何回かに分けて紹介したいと思います。

         

        フィルムカメラは絶滅危惧種となっていますが、私は今でも時々使っています。

        ネット上の評価では、フィルムは「細かい所がハッキリ写らない」とか「優しくソフトに写る」とかよく言われていますが『その評価は正しくない』と私は思います。

        リバーサルフィルムの描写力は、決してデジタルに負けてはいないのです。

         

        久々に昭和に使っていたカメラを防湿庫から取り出して、リバーサルフィルムを入れて使ってみようかと思います

        撮影時の様子や写り具合は、次回、次々回で報告します。

         

         

        Film801.jpg

         

        昭和に使っていたフィルムの箱蓋

        種類が豊富で選ぶのも楽しかった。

         

         

        KMj804.jpg

         

        20世紀では最高画質のカラーフィルムと評判だった『コダクローム』

        ポール・サイモン氏が曲にまでしてしまった伝説的フィルムであるが、

        今では手に入らない。

         

         

        date801.jpg

         

        1980年代までは京都の鴨川沿いにあったレストラン『伊達』

        不思議な事にコダクロームで撮った画像は、防湿庫で保管するとほとんど退色劣化しない。

         

         

        misono801.jpg

         

        1980年撮影の京都御薗橋付近

        コダクロームは感度が低かったので、PLフィルターを使うと手振れに要注意であった。

        上手く使うと驚異的な解像力を見せてくれた。

         

         

        ibuki801.jpg

         

        1982年 滋賀県伊吹山スキー場

        これは『コダクローム』の兄弟版『エクタクローム』で撮影
        黄昏色がよく出ている。

         

         

        aioi801.jpg

         

        1983年 阪神大震災以前の神戸の沿岸風景

         

         

        KMj802.jpg

         

        1981年 神戸ポートアイランド

        昭和の空気が写っているような気がする。

        この遊園地は今は存在しない。

         

         

        KMj801.jpg

         

        1985年 スイス

        コダクロームは色鮮やかで、解像度でもデジタルに引けを取らない。

         

         

        PRj801.jpg

         

        2018年現在、リバーサルフィルムと言えば35mmでは『プロビア100F』一択になってしまった。

        最新の化学分子技術を駆使した解像度の高い優れたフィルムである。

        『コダクローム』よりは、しっとりと落ち着いた色に写る。

        FUJIさん、どうかこのフィルムだけは、いつまでも発売を続けてください!

        次回は『プロビア100F』での実写結果を紹介します。

         

         


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