羽田空港の衝突事故で思う事(プロフェッショナル避難誘導)
JUGEMテーマ:防災
羽田空港での衝突事故で亡くなられた海上保安庁機の方々の、ご冥福をお祈りいたします。
能登震災被災地への救援物資を届ける途上の事故との事で、悲しさがこみ上げてきます。
奇跡的に全員が無事に脱出する事に成功したJAL機内の動画を見ました。
そこから分かったのは、プロフェッショナルの完璧な避難誘導でした。
窓から炎を上げるエンジンが見えている中で、火炎の影響が少ない3ヶ所のドアを開けてシューターを出すタイミングを見計らっている。「早く開けてください!」と叫ぶ子供さんの声が聞こえる。あの状況なら私だって叫びたくなるに違いない。
乗務クルーはよく通る声で冷静に姿勢を低くして待つように促している。あの状況で何を待っていたのか?
避難用のドアを開けた瞬間から、煙が激しく機内に流入してくるに違いない。煙が入って機内温度が上昇すると、炎は一気に勢いを加速させる事だろう。
乗客の全員が最短時間で機外に脱出するための態勢を着々と整え、避難ドアを開けてシューターを出すタイミングを見計らっていたのだと思う。
後部ドアはクルーの判断で開けたようだが、この決断も正しかった。火元のエンジンがある主翼近辺を避けて、前方ドアと後方ドアの二方向に避難出来た事が、最短時間での全員脱出を可能にしたのだろう。
プロフェッショナルクルーたちは、炎と煙の危険を完全に予知して自分が取るべき行動を決めていた。
クルーの指示に従い、姿勢を低くして機内の空気をかき乱さないように冷静に待っていた乗客の方々もホントに素晴らしい避難行動だったと思います。
ANNニュース動画
YouTubeより
窓の外には激しく燃える炎が見える。
Xより
脱出シューターを出した3ヶ所のドア
テレ朝news より
煙が充満する様子を体験する訓練
煙の下層部で空気をかき混ぜないように姿勢を低く保っていると、意外にも普通に呼吸ができる。
煙を吸い込むと一気に咳き込み、苦しくなる。
- 2024.01.23 Tuesday
- 仕事
- 11:34
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- by yamanoanalog